ワンド回収作戦

 
 このプレイの前回は… おかしいな、11月のプレイ記録が見つからない。去年のカレンダーはもう捨ててしまったし、この はてなダイアリーにも書いていない。そして12月の記録にも入っていない。多分前回のプレイは11月か12月の第一週だと思われる。
 う〜ん、ドコへ消えてしまったんだろうか。
 まぁいいや、前回は体調不良でお休みしたのだが、それはどうやらお流れになっていたらしく、私も参加していたの回の続きになっている。
 
 自分の状況確認の為に、前回分から書いておこう。
 
 おおっと。
 このプレイは市販シナリオ「シャックルド・シティ」の記録なので、ネタバレしたくない人は跳ばして下さいね。
 個人的には、低レベルから高レベルまでを長く遊んで3.5を覚える事が可能なシナリオだと思うので、ぜひ翻訳して欲しいのですが…
 我々のプレイグループでは、ダンジョン誌(アメリカで出版されているマスター用雑誌)に連載されたものではなく、一冊にまとめたものを使用しています。
(DMの人はダンジョン誌も全部持っているようですが、販売された方が良くまとまっているらしいです)。
 
 ゲーム内時間で10/1にキャンペーンスタート、このシナリオの開始時は11/4か5のはず。
 この前にコールドロンは収穫祭のカーニバルウイークで、PC達は遊んだり買い物をしたり色々と楽しんでいた。
 自分メモとして、頼んだ商品の到着は11/9。+2ヘッドバンドだ。
 
 
 
  
 我々は雨の早朝になじみのカスバート神殿から呼び出された。そこの司祭が仕事帰りの宿屋で襲われていて、センディングで救援を求めているとの事。
 宿屋は早馬で数時間の(つまり徒歩で移動した場合にちょうど夜になる距離の)位置にある街道沿いの大きな建物だ。
 つーか、緊急にも程がある。RFがスクランブルをかけるべき事態だ。
(Rapidly Force 緊急展開軍。24時間稼動のなんでも対応軍隊。
 米軍なら海兵隊を指す。海兵隊は実質的に海軍と別の軍)。
 しかし、ここの神殿は司祭が買い物に出かけた案件のせいで今現在かなり貧乏なのだ。そうでなくとも莫大に金を食うコンビニ軍など抱えられようも無いが…
 
 それはさて置き、仕事の内容を確認すると司祭の救出よりもアイテム回収の方が重要だという事。
 どういうことかと聞いてい見ると、事の起こりは長雨だという。
 冒険の舞台であるコールドロンはカルデラ山頂にある街だ。つまり、雨が長くつつくと、理屈の上では水没してしまうわけだ。
 街の上層部もこれは理解しているし、実際、水位が上がって困った事態に発展した事もあるそうだ。その時は公費でコントロールウォーターを工面して対応し、さらに教訓として「水害対策基金」も設立されたのだが、滅多に無い事なので数年で形骸化し、ほとんど資金がプールされない状態で忘れ去られてしまったというのだ。今回の長雨でそのツケが回ってきた格好だ。
 寺院は市議会に長雨の危険を訴えたらしいが結果として予算は手配されず、結局は人のいいカスバート寺院が自腹を切って買いに出かけて、その挙句に襲撃されてしまったと言うのがシナリオ開始前までの流れだ。
 弱り目に祟り目だよなぁ。
 
 ちなみに、3.0から3.5への移行の際にローワーウォーターとアッパーウォーターは統合されてコントロールウォーターになっている。
 つまり、司祭が買ったワンドは悪用すれば水位を上げてコールドロン全体を水没させる事が可能なのだ。
 しかも、図ったように(ここでは計るより図るだろう)コールドロンのカルデラ地形の直径とワンドの効果範囲が重なる。
 何もしなければ街全体が水没させられ、襲撃犯を倒しただけでも町の下層は水没する。念のために天候予測したが雨が続く事はほぼ確実だった。
 我々に課せられた使命は、襲撃犯を倒す事ではなくワンドを確保する事なのだ。
 
 犯人についての予測も聞く事が出来た。コールドロン出身の元軍人の赤毛の女である可能性が高いとの事。私が忘れてしまったが、何か悪事を働いて追放刑を受けたはずだ。噂ではその後イビル勢力に合流したらしい。
 まぁ、要するにワンドを振れるらしい(クレリックLVを獲得しているらしい)。
 
 この状況説明で我々は任務の重要性と優先度を心に焼き付け、早馬を駆って宿屋に向かった。平均体重の軽いパーティであったため、普通より僅かに早く行けたはずだ。
 体重と馬の移動速度に関しては各自の検討を期待したい。
 
 宿屋に着いてみると、もはや襲撃は完了していた。
 襲撃犯は蛮人(ハーフオークのようにも見えるが、もう少し人間分が多そう)とバブーンっぽい猿人で、人数はかなり多い。
 二階建ての大きな建物で、厄介な事に複数の出入り口がある。窓も、壊せば出入り可能なサイズだ。幸か不幸か出入り口のドアは外開きで、仮に中にバリケードがあっても開ける邪魔にはならない。
 状況確認した結果、我々は正面突破を決行。予想通りバリケードがあるものの何とか潜り抜け、激しい戦闘が開始された。
 蛮族っぽく見えた連中はなんとウォーロックで、接触攻撃のエルドリッチ・ブラストを弾切れナシで撃ってくる。さらに通常の弓を使うアーチャーも多数配備されており、攻撃力が非常に高い。
 しかも最悪な事にこの場にボスがおらず、司祭の死体も無い。つまり、ボスも居なければ篭城中の司祭のところにも戦力が居る。つまり呪文は節約しなければならない。
 平均LVが5に満たないパーティで、数が2倍で実質3LVもある敵集団と、呪文を節約して戦わなければならない状況だ。
 
 正直に言えば、インビジビリティしてマドンマキシマイズ・セレスチャルアスペクトで焼き殺せば、一人で無傷で敵を皆殺しに出来ただろう。
 日付を確認したが、別の場所でサドンマキシマイズ・セレスチャルアスペクトでオークを30体ほど焼き殺している。いや、そこのDMが「この世界ではエルフとオークは互いに見敵必殺」と言ったのでオークだけね。ゴブリンは捕縛。
 敵は(1Fと2F)全部あわせてもせいぜい20人しかいないのだ。一人30HPあったとしても総計600HP にしかならない。1200ダメージ発生させれば、ロスを見込んでも問題は無い。
 
 しかし、成聖呪文(サンクティファイド・スペル)で姿を消して敵を皆殺しにするのはさすがにまずい。
 グッドだからやらないのではない。
 呪文を使うに値する聖人だからやらないのでもない。
 そんな事をしないからグッドなのだし、成聖呪文を使うのだ。決して「使える」ではない。自制が効くから自分から意図して成聖呪文を「使う」のだ。残虐に使用しないご褒美に「許可を得る」のとは全く違う。
 つーか、酷い事をするなら最初からサドンマキシマイズ・サドンワイデン・ファイヤーボール(威力最大・範囲二倍のFB)で片を付けるでしょ? コレ一発で皆殺しですよ。宿屋なんか破壊しても構わない。だってコールドロン壊滅より全然マシだもの。
 
 
 とまぁ、話が逸れまくったが、とにかくこの日の最初の戦闘では無茶苦茶をしなかった。
 結果、味方が1名死亡した。
 私の呪文の使い方が悪かったと言えばそれまでだが、連続して戦闘がある事がわかっていて、なおかつ撤退が許されないので(時間的にミッション失敗になるので)、どうしても小出しにせざるを得なかったと言い訳しておく。1Fで戦闘して2Fの連中が一人も来ないってのも想定外だったし。
 キャンペーン開始時の約定どおり、落ち着いた段階で次のPCが登場した。流れ的には「普通に宿にきたフリーの冒険者」って感じだろうか。
 1Fでの戦闘が片付いて、PCが補充されてから2Fへ向かう。ここで1Fと同じだけの敵が出てきたので、私は仕方なくサドンマキシマイズ・ファイヤーボールを使用。
 結果的に壊れなかったが、ダンジョンじゃなく普通の宿屋なので、床や壁が壊れて「屋台崩し」って可能性もあり(ルール的には可能性ゼロだったが)、正直、全滅とイビル落ちを覚悟して撃った一発だった。
 とにかくこの一発で、あれだけ苦戦して死人まで出た1Fと同等の戦力が即死した。
 場に白けた雰囲気が流れたがとにかく終わった。
 2Fに司祭の死体は無く(頭部だけあったが見分けのつかない状態だったのでPC的には不明)、もちろん1Fにも無かった。少し調べると地下があり、どうやら食糧貯蔵庫になっているようだ。
 降りたら降りたで障害を発見。倉庫のドアにモールドが発生しており、しかも悪い事に襲撃者が「とりあえず燃やして排除」を試したらしく、胞子が拡散してしかも冷気を吐き出して大変な事になっていた。もちろん、実行したらしい人物が死体になって倒れていた。
 仕方ないので我々は別の倉庫から壁をぶち抜いて目的地に侵入。ドアの近くで冷気にやられて気絶していたドルイド女性を保護した。なんとドロウ。名前はシェンセンらしい。
 この女性に話を聞いて色々と状況が見えてきた。
 最初に宿を一周した時点で気付いてはいたが、宿屋の裏側は森で、しかも裏口から血痕が続いている。どうにもコレを追いかけないとだめらしい。
 
 どうにも私の記憶が曖昧で、これ以降を良く思い出せない。
 とにかく追跡の結果、主犯は部下を引き連れてコールドロンに舞い戻っていて、我々は彼ら(彼女ら)を追いかけた。
 追放刑を受けたボスに率いられた強力な武装集団が街中を歩いているはずも無く、色々調査をした結果、西門の地下にあるダンジョンに居るのではないかと突き止めた。
 これも記憶が曖昧だが、多分魔法で無理やり突き止めたのだと思う。
 このシナリオでの情報収集は、とどのつまり神託任せだと嘆いた記憶が(ぼんやりと)ある。
 
 というわけで、ここまでが前回のプレイ。
 今回はいきなり突入からプレイ開始。
 
 ヒーラー不在というD&D的にありえない状況でプレイ開始。
 それもあってダンジョン内でのファイア・ボールの有効性を疑問視しつつも一応覚えていく。セレスチャルアスペクトも汎用性を考慮して覚えておく。
 敵の大半が3LVまでのヒューマノイドである事も判明しているのでデイズも大量準備。ボスがクレリック入りなのでバジング・ビーも準備。
 その他、今日が天候的にも事件の推移的にもラストチャンスだと意識して全員が準備を整える。
 
 仕入れいた情報からダンジョン前に到着。
 侵入してしばらくで広大な空間に出る。直径100f はある空洞(下は池)にロープウェイというかゴンドラが設置されていた。
 小屋の中のハンドル係りを倒して本格的な入り口に到着。
 CRメモからすると、その後遭遇した9名はサドンマキシマイズ・FBで瞬殺したようだ。
 1つの街の崩壊がかかっているし、被害者もすでに2桁に上っている(宿屋の一般人多数)ので、ここで手を抜くのは残虐ではなく責任放棄だろう。
 例のウォーロックが混ざっていたので戦力として馬鹿でかいし、しかも今日はクレリックが居ないので回復している暇が無いのだ。
 自然洞窟に手を加えた作りらしく、DMもPLもマップに苦戦しながら侵攻を続ける。
 エアエレメンタルをバインドして護衛させたウイザードの私室らしい書斎を見つけ、その足跡を追跡して(なんと4名中3名がレンジャーであった。Strong Arm Style Rgr 恐るべし)行ったのだが…
 妙にクモの巣とクモが多く、怪物もそれっぽい。自分的な反省点としては、エターキャップ戦では無理にフレイミングスフィアを使う必要は無かったかもしれない。
 序盤こそ人間が出たものの、後半はクモ系ばかりで、グリッターダストとグリースとカラースプレーが効かない。おかげで激しい戦いをしたものの1LV呪文は結果的に余ってしまった。
 で、足跡をつけた結果、デカいクモと知識:神秘学的なお話をしていたノーム・ウイザードと戦闘。彼は死亡する前に降参した。
 ここでの戦闘では敵がFBを撃ってきた。STに失敗した私は一撃で「残りHP2」になったが、似たような状況のリウはクリーブするために前へ前へと出て行った。
 火に強いファイア・エルフだから倒れなかっただけで、もしLAのでかいヒーラーが参加していたら「ST成功で死亡」とかになっていたかもしれない。
 彼からボス(トリエル)への最短ルートとトラップの避け方を仕入れて決戦へ。
 
 途中の警備室で4名と戦うもののあっさり排除。最終戦闘は部下6名とボス(トリエル)。ここでセレスチャル・アスペクトで延々と4d6ダメージを出し続ける。
 ところで、どうやら我々は入浴中に仕掛けたらしく、トリエルは武器と盾のほかは、マテコンポーチを帯にしてバスタオルを巻きつけただけの格好で現れた。おかげでCRは本来7なのに6に下がっていた。つーか、クイーンズブレイドかよ。
 
 戦闘が終わったら後始末だけ。無事にワンドも見つかったし、装備品をかっぱいだ結果、各自に5660gpもの大金が転がり込んだ。経験値も、3LVで頑張っていたリウなどはカウンターストップが発生した。今5LVで次のLVまであと1000点だったキネスでさえ、7LVまであと数百点と言う状況だ。
 
 最後に一匹モンスターを残してきたが、例のノームの話によると彼らの神の怒りに触れてアンデット落ちして知力も無いのでとりあえず放置。次回はコイツをサクっと倒してリウとキネスがLVアップの予定。
 DMから次のシナリオに関して事前情報を貰う。時期を選べて、山頂でのプレイになるとのことなので、ぜひとも冬になる前に開始したい。
 キネスの目指すプレステージ歴史学者系なので、次のシナリオ開始まではウイザードギルドに籠もって研究をしたいところだ。
 今回みたいに、過去の事例から天災を回避するとか、そう言う事を主張してレポートでも挙げたりしないと、学者集団からのスカウトが来ないハズなので。
 ついでに知識:ローカルも強化して情報収集方面もあがいてみよう。 Olin Gisher はウイザードがバーディックナレッジじみた事が出来るようになるので。