i f モノなど

 
 
 その昔、テーブルトークの説明の一つに、こんな言い回しが使われていました。
 
「映画や小説のようなストーリーの登場人物になって冒険をする」
 
 表現に多少の際は差はあるでしょうが、まぁ、こんなトコロです。
 もし自分ならこうするのにという願望の投影や、自分ならもっと上手くやってみせるというチャレンジ精神の表れ。
 あるいは、現実では出来ないコトを試せるなど、テーブルトークならではの楽しみですよね。
 
 自分でマンガや小説を書いても類似の楽しみを得られますが、チャレンジという意味では、マンガや小説の創作は自作自演になってしまいます。なにせ出題者も自分自身なのですから。
 
 私はネット上の二次創作をよく読むのですが、その中にいわゆる i f モノや、クロスオーバーがあります。
 i f は逆行系が多いかな。登場人物が時間をさかのぼり、事態を改善するタイプ。EVAやGS美神が多い。
 クロスオーバーはスパロボ的ごちゃ混ぜや、少数の人だけが他の世界に行くタイプですね。
「もしХХ(キャラ名)が○○(別の作品名)に登場したら」 などです。これはFate/Stay Night やGS美神が多いようです。
 GS美神は作品中で逆行やパラレル(宇宙のタマゴ)があったので、使いやすいのでしょう。
 Fateは、そのものずばり平行世界への干渉(どーゆー干渉かは知らんけど)があります。第二魔法。
 
 上記のように並べてみると、テーブルトークと 、i f 系やクロスオーバーの二次創作は似た部分が見つけられます。

・誰か(作品Aのキャラ)を
・他の世界(作品Bの世界)で活躍させる。
 
 キャラも舞台も自作ではないので、ある程度自作自演ではない状態でチャレンジ的な遊びが出来るわけです。
 ね? なんとなくテーブルトークっぽい感じがしませんか?
 
 二次創作小説を書くのを遊びと称するのはイロイロと語弊がありますが、まぁ、それは言葉のあやとします。
 
 そんな中、虚無の若獅子というクロスオーバーをみかけました。
http://mai-net.ath.cx/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=zero&all=5640&n=0#kiji
 D&Dリプレイのキャラが、ゼロの使い魔と言うラノベの世界へ飛び込んだものです。
※ 《突撃兵》 +《跳躍攻撃》の練習中でした。
 
 それでまぁ、自分でも、脳内シミュレーションとしてイロイロ考えてみたわけですよ。
 先日引退したキャラで、彼がどのようにナニをしているかを考え、行った先でどう行動するのか、シミュレートしてみました。
 
 まず、今現在どうしているのかを考えただけでかなりの収穫がありました。
 今までと違う角度でキャラを見直しますので、呪文の習得や実用時の選択が改善されます。
 
 行った先の世界ではD&D的分業が出来ないので(相棒的な意味では現地の人がいますが)、イロイロと無いモノや足りないモノが出てきて、手持ちでやり繰りする方法を考えるようになって、これも楽しいし糧になります。
 
 ロールプレイ的にも、行った先でナニをどう質問するのか、されるのかと考える事になり、アライメント経由でルールに関わる形で得るものが出てきます。
 アライメントに絡まないとしても、意図的な沈黙や誘導は、自分のキャラ立てとしてチェックすべきですし。
 
 そして別のキャラ、この場合は自分のPCが加わった事による変更と、(大抵の場合は本来のキャラと交代なので) 本来のキャラ分の引き算による変更を考え、その後のストーリーに反映させる作業で、マスターの訓練というか、糧になります。
 
 最後に、状況描写を考えると、これまたマスター的に必要な技能の糧となるでしょう。
 
 とまぁ、こんな感じで、けっこう楽しく妄想できたわけです。
 PCも、ちょっとは良くなったと思います。Str38のウイザードになっちゃいましたけどね。
 とりあえず、そんな感じ。