土日連続でゲーム。ダメ人間としては中々正しい姿である。
 今日のプレイ環境は3.0の9LVで英語ありありパワーゲーマー風味。参加メンバーはこんな感じ。
 私はコウモリ・クレリック9LV、リーアでトラベルとマジック。参加メンバの関係で、唯一の純粋呪文使いとしてクレ呪文とウイザード呪文をフォローしていた。
 M氏は人間・色々前衛。ログ2 パラ3 プラナーチャンピオン3 テンプラー2。何でもイベージョンのしぶとい前衛ですな。
 Y氏はクジラ色々前衛。パラディン入りは確実だけど他はちょっと不明。クジラなので以下略。
 初めて会うK氏は、呪文使いに初挑戦されるということですが、にもかかわらずキャンドルキャスターを選択している辺り濃そうである。
 今回は久しぶりに出席率が高く、弓使いのHFO以外が揃った4名構成である。弓使いの彼が居てくれたなら、私は寝ていても他の人たちだけで何とかしてくれるだろうなぁ。
 ちなみに、次回からさらに一人メンバーが加わる予定。フルメンバー6名は多く見えるが、社会人比率が高いと欠席率も上がるのでどうせ全員は揃わない。それを見越しての人数のハズ。まぁ、人数が多いとお遊びキャラも入れるようになるからそれはそれで楽しくていいのですが。
 
 さて。今回のシナリオは悪名高い 「夜牙塔の心臓」 改です。DMが普段使用している背景設定と絡めて、PC達に仕事を依頼してきます。アル・アクバルが対デーモン作戦を展開するあいだ、注意をひきつけるためにデーモンの拠点を攻撃して欲しいとのこと。細かいことを考えずにダンジョンとお宝さえあればどうでもいいと思っている面々はもちろんこれを快諾。期限が切られていることもあって速やかに任務開始となります。
 まずは事前調査。K氏はウイザード初挑戦との事でしたが抜かりなく知識系技能をとってあり、それを私がインチキ魔法 (ウイールドスキルのワンド) で補強して記録を当たります。GHの図書館は偉大ですね。
 拠点に関しては、悪名高いだけあって 「夜牙塔」 という名前がすぐに出てきます。ここで何があっていまはどうで、所在地に関してはアレコレで… と、スキル使用に関してはかなり順調に調査が進んだのですが、中堅レベル帯での冒険に慣れていない面々は魔法による調査が得意でない様子。あんまり良くないけど、今回だけと宣言したうえで私が仕切って神様に質問タイム。今現在 「夜牙塔」 を仕切っていそうな人物とかその周辺とか、協力者とか、術者LVとか、色んなことをイエス・ノーでお返事してもらいます。ジョジョのダービー弟みたいな物ですな。アドバイスの方はこんな感じ。急げ、静かに、密やかに、敵対的でない人物いるかも? 間をあけるな、アンデット注意。
 
 さて。以上の調査結果を受け、我々はネガプロ防具を揃えて塔にテレポートを行いました。もちろん事前の準備呪文もばっちりです。
 意気揚揚と出現した… と思いきや、スクライ (遠視) 呪文の結果とは全然違う場所に現れます。どうやら塔の主人だけでなく塔自体にもスクライ (遠視) 対策が取られていた様で、「似たような場所」 に出現してしまったようです (この場合の 「似たような場所」 は、類似の塔がある場所で無く、塔周辺の地形が似ていた)。
 これは結構やばい事態です。貴重な呪文を使ってまでテレポートしたのは、ここが暗黒山脈だからです。DMGで最悪のワンダリング表を使うこの地形は、正直ダンジョンよりも危険なのです。我々はテレポートしてでも (ある意味安全な) 塔に到着しなければならなかったのです。ウイザードの地理スキルで現在位置を確認したところ、ここは文明圏からそう離れていないことが分かり、運を天に任せて移動を開始。幸運にもワンダリングは無かった。近くの町まで撤退して、今度は、曲がりなりにも現地に行った経験を生かし、お金の力で塔があるといわれている伝承上の地域を探しだして地図を買い、呪文の再準備をして (中一日あけて) 再度テレポートしました。任務は期限が切られているので、余裕は今回で最後です。
 ようやく塔に到着。飛べない人もいるので近くの地面に出現し、塔の入り口を探します。神様から隠密性を大事にしろと忠告を受けているので、先発として透明化してスケスケの指輪 (Ring of X-Ray vision) を装備したパラディン兼ローグが調査して、それから全員透明化して侵入… と思ったら、塔の基部にはいかにも出入り口に見える小屋 (小部屋?) があるにもかかわらず、そもそも入り口が作られていません。ローグがX線で透視して見つからなかった以上、本当に無いのです。透視対策された壁もありましたが、またもやウイザードの高い知力とインチキ増幅アイテムで知識的に確認したところ、外壁は本当にツライチ (継ぎ目の無い平らな状態) の壁で仕掛けも無いようです。まぁ、RPGの参考書籍によるとグラウンドフロア (日本風に言うところの一階) に入り口が無いのは良くあることらしいので、一階の天井というか二階の床というか、とにかく二階部分の高さを確認して、またもやスケスケします。 ……しかし二階にも入り口はありませんでした。
 この時点で雲行きが怪しくなってきます。呪文使いが確認したところ、どうやら誰かが呪文を使って天候操作しているようです。つーか、それって侵入がバレバレって事ですか?
 こうなればヤケで、飛べない前線2名には壁歩き呪文でスケスケしつつ壁を登って入り口を探してもらい、呪文使い2名はポリモーフで飛んでいるまま彼らについていきます。しかし、恐るべきことに5階建てのこの塔は途中に一切の入り口が無く、煙突状になった天辺部分から入るしかないようです。この偏執的なまでの防御っぷりがD&Dらしくていいですね。
 ようやく開口部まで近づいてきた一行ですが、ここで奇襲を受けます。MM2には載っているもののシナリオ発売当時はオリジナルモンスターだったMGくんの登場です。
 MGくんは不安定な状態で外壁付近にいるパーティを吹き飛ばすべく魔法の風を吹き付けてきます。この高さで風速分下に移動すると (つまり落下すると) かなり即死です。最初の吹き飛ばしチェックには全員成功しました。以降は、しっかりしがみついてさえいればある程度安全です。しかしいつまでもしがみついてはいられません。なぜなら先に起こしていた雷雲から雷を落としてくるからです。
 ここで、各PLの行動によって色々と明暗が分かれました。
 やる気満々のクジラは、ヘイストを起動して、更に、高価だから取っておいたフライのポーションを飲んでMGと戦う姿勢です。
 私は旅の神の領域特典により魔法の風の影響を受けないので、何事も無くクジラに呪文をかけて移動します。呪文はFoM。これで彼も風の影響を無視できます。自分が移動したのは、密集していると雷の範囲に全員が入ってしまうのと、ウイザードがうかつに動けないからこちらが動くしかないという事情のためです。
 ローグパラディンはとりあえず移動のみ。ちょっと消極的です。まぁ、落下したら死ぬからしゃーないんですけどね。
 ウイザードは意欲的に行動するのですが… これが裏目に出てしまいました。動くと危険な状態だったのに移動してしまったのです。魔法的に壁歩きしていた前衛や風を無視できる私と違い、彼は本物の羽で飛行していたので風の影響に弱かったのです。哀れ地面のシミと化したウイザード。後で治すから待っていてくれ。
 さて。我らが最強前衛クジラくんは遅れてきたローグパラディンと共にMGくんを攻撃します。MGくんは自分の攻撃が当たらず敵から一方的にタコられて (自分がタコなのにタコ殴りにされるとはどーゆーコトか) 、あっさり逃げに移ります。HPが6割近く残っていて逃げるとは、タコのくせにチキンとは以下略。
 いきなり600フィートも逃げ出されては普通の手段では追いかけようが無い。仕方が無いので私はテレポートして進路上に出現、追いかけっこをはじめます。私の呪文使用手順に色々とミスがあったものの、なんとかウォール・オブ・フォース (スフィア) に閉じ込め、やってきたクジラとローグパラディンにボコってもらって戦闘終了。壁が解けるまで雷が延々と落ちていましたが、まぁそれはご愛嬌ということで。
 戦闘後はウイザード復活のために再びグレイホークまで撤退。これで日数的な余裕は無くなる。ついでに資金的な余裕も無くなった。次は塔で収入を得ないと復活費用が厳しい。
 
 さて。再び壁を登って天辺の開口部分から入ってみると、なんだかよく分からないがブラックドラゴンの死体がある。しかもよだれで床に穴があいてしまっている。全く寝相の悪いドラゴンだと思ったら体にデカい穴がいくつも空いていてとうの昔にご臨終しているようす。何のためにいるのやら。で、よだれ穴からは何人かの人型生物がこちらを覗いている。
 ここでクジラが天真爛漫にもこう問うた。「やあ。きみたち、何人いるの? 」
 害意や敵意と全く無縁の質問をされてはさすがのモンスターも地を出すしかない。3人ですと素直な答えが返ってくる。しかしDMもさるもの同じ技で返してきた。「そっちは何人だい? 」
 奇妙なやり取りのあと結局は戦闘に。ザコだったので問題なく片付け、お宝捜し開始。デテマのワンドを惜しげもなく使い小銭を色々と見つける。アイテムは鑑定できないからまた後だ。
 五階は (天辺の開口部の下の階は5階。外壁を登った時にすけすけして階層だけは数えておいた)、色々あったが、要するにシャドウとシャドウマスチーフだった。ウイザードのファイボールで激減し、問題なく対処。一番の問題はバンパイア・スポーンに囚われていた女性で、なんとコモナーなのだ。時間的な余裕が無いので町につれて帰れず、ロープトリック空間に隠して我々は先へ進んだ。
 4階は何があったかな。ちょっと忘れた。色々あったのは確かだが、ここではワイトに対してターンが成功したかも。あと、元人間のギバーリングマウザー・バンパイアもいたかもしれない気がする。
 3階は、大量の棺があったのと、スペクター+マミーモンク+ラスボス(笑)。ラスボス氏は 「戦闘に便乗して登場し、誰か一人倒したら帰る」 という謎のロジックで行動していた。つまり嫌がらせだ。クラシックD&Dにも同様のドラゴンがいた。たまに出てきて、ブレスを吹いて帰るのだ。
 でまぁ、ここでの戦闘は少し困った。壁を抜けてくるので前線が前線になれず、スペクターが後ろまで到達できてしまうのだ。しかもマミーモンクはDM特製改造済みなので手強く、受けるダメージも半端ではない。DMの連続ファンブルが無かったら危険だっただろう。というかラスボス氏は (当然ながら) 味方の被害を考えずに
ソニック・ファイボール撃って来るし。
 さて、人間万事塞翁が馬、何が幸いするかわからないものです。この戦闘でウイザードが倒れたのですが、実はダイイングで死亡ではなかった。しかしPLが止血チェックを忘れたために全員 「死亡した」 と思い込み、ラスボスは帰るし味方は困る状態に。しかし途中で気づいた私が回復して戦線に復帰し、その後は彼の活躍でスペクターを撃退。そのころにはマミーモンクもアイテムでテレポートして逃げていた。DMによると残りHP3だったらしい。まぁ、しゃーないか。用意しておいたTスト+Dアンカーは次に取っておこう。
 
 でまぁ、この辺でPLの帰還時間が迫ってきたため、攻略の途中だが中断することに。まだまだ呪文は残っているしHP的にも問題は無い。
 この調子でどこまで行けるかが問題だ。