今日はアスレチック

 
 トラップも、序盤はラクな方です。
 

 
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 少し荷物が増えたのでここで魔法と毒を感知してみる。
 最初に倒したヤツの武器と鎧は反応なし。しかし腕輪が反応した。ふむ。最悪の事態になったら使うことを考慮しよう。今のところ使う必要は無い。
 いま倒したゴブリノイドは何も反応しない。というか鎧すら着ていない。マジでお前ら何してるんだと問い詰めたい。問い詰めたいが時間が無いから小一時間も無駄には出来ないのでスルー。傍らにおいてあった皮袋も反応なし。ふん、どうやらこの皮袋の所有権で争っていたようだな。ゴブリノイドなどみな共倒れしてしまえ! 皮袋の中には何かビンが入っていた。栓を抜き、確かめてみると酸の様だ。酸に対する防御魔法がかかっているおかげで気楽に取り扱える。これは貰っておこう。袋自体も役立つだろうしな。さすがに重いので魔法反応の無かった鎧と武器は捨てていく。
 
 二匹のゴブリノイドどもを倒して先に進む。
 北向きの通路は25フィート先で東に (右に) 折れ、5フィート幅の細い通路になっている。例によって耳を済ませるが何も聞こえない。ふん、俺はそんなに鋭くないしな。
 東向き通路の先を覗くと、20フィート先から丸太が差し渡してある。アスレチックでもしろと言うのか、1ダースの丸太が1フィートの高さで3フィート置きに渡してある。全く意味不明だ。
 どうせ何かのワナなんだろうが俺に対処する技術は無い。ここは魔法で確認だ。ワンドを振って毒と魔法を確認してみるが反応は無い。shit! 魔法の無駄打ちだ。
 では次だ。普通のムチを振って丸太に巻きつけ、引いてみる。 …何も起きない。では次だ。とりあえずムチの届く範囲 (15フィート) を試してみると、三本目の丸太がワナだった。引いた途端に折れ曲がり床に落ちた。ニセの丸太が床に落ちると案の定ワナが作動して、北側の壁面から大量のダーツが撃ち出される。ふん、感圧式のスイッチか。
 安全を確認した丸太の上でムチを振るいニセの丸太を避けていくと (バランススキルチェック三回すべて成功)、結果として三、六、九番目の丸太が偽物だった。ロウをそれらしく削って色をつけたらしい。使うとは思えないが念のためこぶし大に切り出していくつか (10ポンドほど) 持っていくことにする。ワナを作動させた分のダーツ (30個) も回収しておこう。
 
 今日はここまで