今日で四回目。
 
 
 
004
 
 トラップゾーンを通過した俺は、例の北向きの通路に戻ってきた。
 ふん。一周したわけだな。となると、最初の入り口から東(右)に行く方も、この先の細い通路とつながっているのかも知れんな。
 通路の北側 (正面) を覗くと、開けた先には大きな像が置かれている。でっぷり太った男が座禅を組んでいる金属の像と、その両脇にダチョウのような大型の鳥の像がある。
 ふん。迷宮の中で像があるってことは敵だということだ。挟み撃ちにされるのは気に食わないから像から先に調べるか。
 例によって毒と魔法の感知。でかい像の目が宝石に見えるが、その左目(の宝石モドキ)に毒反応。そして両脇の鳥の像に魔法反応。つまり、宝石を取ると鳥が動くんだな。良くあるパターンだ。
 まっすぐ像に近づき、間合いに入ったところで両手のムチを叩き込む。フルアタックの前にあっさりと崩れ落ちる鳥の像。なんだか拍子抜けだ。二回づつ攻撃したらきれいに倒せてしまった。
 ふん。金属製の像の目の宝石を普通のムチを使って取り出す。でかいエメラルドだ。ローリスクハイリターンのようで悪いな。
 
注:
 このキャラクタは 《第三の手》 というムチ使いの特殊技能を持っています。ムチを、普通の手の延長のように物をつかんだり押したり引いたり触ったりするように使えるのです。
 ムチは15フィート(4.5M)届きますので高さ9フィート (2.7M) の位置にある像の目の宝石を、普通に立っている位置から取れるのです。
 
 鳥さんを倒したところで今日はおしまい。