つらつらと…

 
 
 この先日本語で出る商品は何になるだろう?
 4.0を発売するということは、おそらく確実だ。というか、時期だけの問題だ。出ないなんてありえない。ちなみに紙媒体の発売は6月。
 4.0を出す際には3.5は止まる。WotCが止めるよね、当然ながら。
 
 さて。こうなると、4.0前に出せる商品って何だろう?
 シナリオ? 長編シナリオを出すと、ゲーマーはそれを遊ぶから4.0への実質的な移行が遅れる。3.5を遊び尽くす前に4.0に移らないだろうから、売れ行きの出足が送れちゃうんだよね。
 サプリ? 4.0へ移ると決めている人が、3.5のサプリを買うだろうか? もちろん No だ。つまり、売れないって事さ。
 そもそも、売れ線のサプリでまだ出ていないが少ないんだよね。
 マジックアイテム大辞典と、ToBくらい?

 こうなると、自然と対象が限られてくる。
 ショートシナリオか、単体で遊ぶサプリだ。
 シナリオや原作物システム単体で遊んで、4.0が出揃うまでの時間をつぶしてもらう。
 
 で、いまの発売予定を眺めてみると…
 勇者大全が5月になっている。本国でも実質最後のデータサプリだ。
 フォーゴトンレルム年代記も5月。これは4.0へ移行するための情報だが、レルムの歴史の集大成でもあるので、4.0前でも何の問題もないサプリだ。
 砕かれた大地 ドリーミングダーク。これは小説。とりあえず版とかゲームにたぶん関係ない。HJ文庫の弾数を補うためだろう。
 4/1の小説。これは明らかにHJ文庫のこやしだろう。
 3/31の無頼大全。これは正統派データサプリ。キャラ強化にもなり、時期もまだ開いているから問題なく売れるだろう。実用価値高いしね。

 3/31のd20ワースブレイド
 3/14のd20メタルヘッド
 
 で、問題がこの二つだ。
 どう見ても時間稼ぎ用っつーか、反応を見て追加サプリを出す判断を下せるタイミングでの発売だ。
 3月にねじ込んでいるのも、売れなかった場合に(こちらは売れるであろう)無頼大全の収益でごまかして、4月は様子を見る。そして売れていたら5月の(必ず売れる)勇者大全で出来た時間を使って、MHやワースのサプリを作り、6〜7月に出すと。あわよくばサプリ第二段を9月にも出したい。
 10月には4.0も一冊なら出せるだろう。というか、翻訳チームをつぎ込めば一冊なら無理じゃないだろう(がんばってね)。あとは例によって二カ月おきにDMG、MMと出せばいい。
 逆説として、6〜10やこれ以降は、翻訳チームを動かさずに出せるものしか出せないワケです。
 ほら、ワースやメタヘの意味が出てきた感じでしょう?
 まぁ、コケたらトーチポートと読者応募のシナリオ集でしょうけどね。ただ、シナリオ集は売れないってのが定番だから、こっち方向に走ったら、それはまぁKYして。
 
 とまぁ、こんな風に予測しているワケです。
 賭けに出るとしても、MHだけでもワースだけでも不安だから、同時二冊刊行で安全策とする。当然値段も抑える。
 ほら、3500+消費税でしょう?(プレイスペース広島で確認)

 で、肝心の中身ですが、正直、粗製濫造じゃないかと思っています。
 いったい誰が作ってるの? 高平さん以外って誰がいて、その人たちはDDとかd20をどれだけ遊んでいるの?
 MHとDD3.0以降の共通点は 「ちゃんとデータ商売している」って事なんだよね。新しいデータやルールの載ったサプリを出して、ゲームの寿命を延ばし、メンテし、改善し、ユーザのニーズに対応したりリードしたりしていたんだよね。
 で、今時の「妄想投影装置」なシステム作ってる連中に、データ商売ゲーが作れるわけ?
 発売一ヶ月前に何の情報も出ていない(発売日や価格じゃなくてゲーム内容の情報だ!)なんて事で、データ売りゲーを回せるとでも?

 それと、MHって、もともといい意味でバカなゲームだったので、優等生なd20に落とし込んでも良さが消えるだけだと思うんですよね。
 まさかと思うけど、d20モダンが成功したのかな? それはありえないよね。

 というか、メカもので成功しているシステムって無いんだよね。PCが使う戦闘車両が出てくるだけでも、いま成功してるシステムってほとんど無い。強すぎたり弱すぎたり、あるいは単なる武器防具だったりして、DDの騎乗生物ですら成功といえるか怪しいレベル。
 結局、乗っていない時をどうするか、乗ったらすご過ぎないかって問題を中々クリアできないんですよね。
 最初のMHは、この問題をかなりクリアしているかなり希少な有料作品だったんですよね。
 メカ作成の手間と、ゲーム中の面白さのリターン比率が、私の知るゲームの中では抜群に高いんです。

 MHMがルールデザイン的に最低の仕事をしているので、あの害毒どもが全部エクストリームに流れていればいいのですが、難しいですよね。
 素手で戦車壊せるとか。
 48輪のグレートロックもドライブ一個壊れたら走行不能とか。
 銃撃戦でタイヤが壊れたら修理できません(修理は修理工場でしか出来ません。じゃぁ戦場で壊れたら?)とか。
 銃器のデータ作って弾薬のデータが丸々抜けましたとか。
 AIはダメージ処理に必要なパラメタないけど戦闘に参加できますって書いてしまうとか。
 10年前のルルブにしかない記述を削ってしまいルールバグだすとか(サイバーリンク中は気絶状態ってのは書かないと分からない)。
 エラッタ適用後のデータ持ってないから適用前のデータコピペするとか(データとルール記述の両方)。
 買い物処理方法間違えて、一度メイン車両失ったら、もうそんな大金は用意できないとか(クラス特典をメイク時だけにしたので、破損した車両や高価なサイバーパーツを再調達できない。メイク時は大金がある上に半額で、その後は収入が少なく定価だから)。
 こんな本作った連中とは違うと信じていますけど、それでも不安ですねー。

 こうやってダメだしするのって、絶望先生なら1コマにまとめてるよね。
 流す感じで1コマ処理って、キツく言い過ぎないためのいい方法だなぁ。ブログじゃマネできないや。


 ワースもトミーなんで論外だと思ってます。
 トミーって、DDのシナリオ集で「彼らは闇に目がなれたのでディーパーダークネスの中でペナルティがない」とか平然と書くんですよ。
 マップに関しても、タワーシナリオなのに「PLが上から攻めてきたら都合よく階を入れ替えろ」とかね。
 そうなっても大丈夫なようにキチンとシナリオを作るという方法を最初から捨てているのは、職業ライターとして怠慢以外の何者でもありません。
 その他のシナリオでも、要するにゲームデータやルールは無視の人なんで、そんなヤツにルール作らせること自体が失敗。
 現場のDM判断で誤魔化すような処理を、シナリオ作者とかルールデザイナがやるなんてありえないでしょう?


 あー、どうせならd20クイーンズブレイド出したほうがいいだろうになぁ。TRPG知らなくても買う人出るじゃん。鎧にも《武器破壊》の効果適用するフィート出せばいいじゃん。

 とまぁ、好き勝手をつらつら書いて今日はおしまい。
 いわゆる自分のチラ裏だよね。