04
ハーフセレスチャルについて
なぜかセレスチャルより強いハーフセレスチャル。
しかもLAが2しか付かない。
ジャギ様だったらこう言いますよ
「兄(セレスチャル)より優れた弟(ハーフ)など認めん!」
正直、強すぎて興ざめです。
LAがあるからキャスターに向かないと言うのが精一杯で、その他は何でもOKと言えるでしょう。
さすがに3LVプレイへの参加は厳しいでしょうけれど、4LVだったら十分通用してしまいます。
例によって最初に結論を言うと…
強すぎ。
コレが書かれているせいで、本を丸ごと不採用にするDMもいるほど。
そしてそれはあながち間違った意見ではない。
では、何がどう強すぎるのか、個々に見ていきましょう。
ハーフセレスチャルの制限
・いずれかのグッドである事。
・LA+2
…これって、ホントに制限?
全く困らないモノは制限と呼べないんですけど…
ハーフセレスチャルのメリット
・能力値上昇:やり過ぎ
上から +4,+2,+4,+2,+4,+4
…ポカ〜ンですよ。
なんですかこのインチキな能力値上昇は。
これで人間のパラディンを32ポイントで作ったらどうなるか、分かります?
14,10,16,10,10,16 これで32ポイント。
18,12,20,12,14,20 これがECL3キャラクタの能力値ですか、はぁ…
これでパラディン2だたりするとSTは凄い事になりますよ。
3/0/0 が、13/6/7 です。もうアホかと。
上の例の能力値配分に関しては、筋力と耐久力を入れ替えたい人もいるだろうが、LAがあるためHPに問題があることを考慮してこうした。
能力値上昇アイテムも迷わず耐久力にしたい。さすがのハーフセレスチャルもHPだけは弱点だからだ。
気になる人は自分で試算して欲しい。5LV時点でHPが33しかない前衛がどうなるかを。
どうしても筋力を上げたいなら、敏捷と知力を8でスタートして筋力に回そう。ただし、スキルは金で買えない事をお忘れなく。
・羽が生える:超良い
非常に大きなメリットです。魔法で墜落しない飛行は、それこそお金で買えないものの筆頭でしょう。
2006年現在、ディスペルで消えない(相対的に)安価な飛行能力は、ハーフセレスチャルとラプトラン(種族本:エルフで登場)、それと、詳しく知りませんが、ビホ本で異形になる事くらいでしょうか?
《飛行強化》の特技で機動性を完璧にすれば、歩くのと同じ感覚で空中を移動できます。
止まれないと全力攻撃が出来ませんから、前衛になるハーフセレスチャルは《かすめ飛び攻撃》か《飛行強化》を必ず取るようにしましょう。
・エナジーレジスタンス色々:割と良い
10点は大したことが無いように見えますが、HPが低いので、けっこう生死を分けたりします。
・ダメージ減少:まぁまぁ
上記と同様に、HPが低い初期レベルでは生死を分けます。
MMのモンスターそのままだとDRを抜けるモンスタは少ないので、中盤までは有効でしょう。
ただし、中盤以降、後半は無いも同然です。
・細かい恩恵:まぁまぁ良いが…
病気にかからないとか暗視とか毒に強いとか。でも、どうせパラディンになるから要らなくね? 暗視だけは美味しいかな。
・擬似呪文能力:やり過ぎ
後述するが、SRの為に自分が恩恵を受けないのが残念。
ただし、高品質な能力を大量に得られるので、巧みにSRをオフにする戦術の腕前を期待したい。
・呪文抵抗:下記参照
呪文抵抗(以下SR)は、味方の呪文も弾いてしまいます。
詳細は下記で。
・能力によるデメリット:かなり厳しい
HD+2のSRがつきます。これは大きなデメリットです。
理由は単純で、味方や自分の呪文にも抵抗してしまうからです。
SRをオフにするには標準アクションが必要で、
SRをオフを維持するには移動アクションが必要です。
SRをオンにするのは自動で、行動を消費しない限りオンされます。
意訳:戦闘中にはオフに出来ないと思え。
これが非常に厳しいと分かっていただけたでしょうか?
基本的に前衛にしかなれない以上、必ずダメージを負います。しかしそれを治すにはSRをオフにしなければならず、そうすると今度は攻撃が出来ない。
オフの維持にも行動を使うので、満足に戦線を維持できない。
SRは超常を妨害しませんから、パラディンのレイ・オン・ハンドは普通に有効です。つまり自分がパラディンになって自分で治すしかないわけです。
あるいは、死ぬ前に敵を倒しきるか、高速回復を掛けておくか。いずれも厳しいですね。
*****
この辺で、そろそろキャラクタを試作してみましょう。
今までと逆で、一番苦しい時期を作りますね。
そうしないと、サンプルを見たDMが怖がって禁止しますので(^^;
人間,パラディン4,LV調整2 (6LV相当)
14.10.16.10.10.16
18.12.21.12.14.20
人間:飛行強化
1LV:強打
3LV:迎え撃ち
HP : 47 10+6+5+6+20
ST : 4/1/1 15/7/8
AC : 21 +9Full-Plate,+1Dex,+1NA
Hit:+9(+1) +4BAB,+4Str,+1Enh (+1高所)
Dmg: 1d10+7
13000gp
- 1 Full-Plate 2650
- 1 Guisarm Blessed 8312 10962
Str+4 L-Bow 800 11762
あとは消耗品やTatooのマテコンなど。
それでは、コメントを付けていきましょう。
習得特技:ややツライ
LAが2ありますので、普通より1つ少ないと考えた方がいいでしょう。
選択肢が狭まっているので、慎重に選ぶ必要があります。
今回は、6LV時に信仰の威力(Div-Might)をとる方針ですね。
HP:悪い
6LVの前衛がHP50にも届かないのでは困ります。ダメージ減少が無ければ、キャラクターとしての選択肢から外れるところです。
ただし、パラディンは元々HPが低い事もお忘れなく。
必要な能力値が多すぎるクラスの宿命です。
AC:やや悪い
数値は普通ですが、HPが非常に低いので普通では困ります。ダメージ減少も考慮して、やや悪いという程度。
ST:非常に良い
6LVでST合計値30は非常に優秀です。
セイントのパラディンでも、能力値の差でこれほどにはならないでしょう。
命中:悪い
6LVで+9(+10) は普通よりやや悪いです。ブースト無しで+11が目標値です。
ただし、それは専業ファイターの場合です。普通のパラディンは+9が精一杯でしょう。
しかし! 同じLVのパラディンが二回攻撃できる事を忘れていけません。
クラスの皆んなはもう2回殴れるんです! 仲間はずれですよ(笑)
パラディンは基本的にブーストキャラですから、二回の攻撃に二回とも特殊能力(一撃や呪文効果など)を乗せたいのです。
これは大きな損失だと考えましょう。
ダメージ:普通
普通に考えるとやや低いくらいの数値ですが、このキャラはごく普通に飛べますから、ほぼ確実に「高い位置からの攻撃+1」を得る事が出来ます。
これを命中に回すにせよ、パワーアタックに回すにせよ、良い結果に繋がります。これを考慮して普通と見なします。
特殊能力 / 追加効果など:非常に良い
数々の擬似呪文能力に加え、機動性:完璧の飛行があります。これは足払いに対してほぼ無敵の能力です。実質的に、ペナルティがなくなるとも言えます。
擬似呪文能力が優秀なだけに、SRによる自分自身での阻害が痛いですね。
PLが戦術を良く練るしかないでしょう。
総評:結構良い
HPの致命的な低さが問題ですが、空を飛んで間合いのある武器を使っているので相殺と考えましょう。
前線として壁を作る能力は低いですが、それでも間合い武器と迎え撃ちはありますし。
そしてLVさえ上がれば、自分に強化呪文をかけてかなり優秀なアタッカーとして活躍できるようになるでしょう。
*****
では、最後に対比を出して置きましょう。
今回はパラディン6との対比です。
HP
半セレ 47
パラディン 50
AC
半セレ 21
パラディン 23
ST
半セレ 15/7/8
パラディン 10/5/5
命中
半セレ +9(+10)
パラディン +9/+4
ダメージ
半セレ 1d10+7(期待値11.5)
パラディン 1d8+3(期待値7.5)
※ 通常のパラディンはディヴァイン・マイトで2回殴れる事に注意。
また、支援呪文を受けやすい事にも注意。
特殊能力 / 追加効果
半セレ 多すぎ。完璧飛行とか。
パラディン 良い方。
※ 通常のパラディンは既に特別な乗騎を得ている事に注意。
ぶっちゃけ、馬はパラディンと同程度の戦力です。
これを良いと見るか悪いと見るかは、皆さんの判断にお任せします。