久しぶりの3.0

 
 このプレイの前回開催は… 9/11ですね。ずいぶん間があいたなぁ。
 先回に続いて「鋼鉄城の主」です。
 モンスターを無改造でやると言う事で、人数は少なくても大丈夫と言う見通し。
 
 日記をさかのぼって見てみたけど、PCのデータが書かれていないので、ここに大雑把な構成を書いておこう。
 
 LIST:アンス-コウモリ、クレリック10/コンテンプレーティブ3、信仰:リーア、領域:旅・魔術・月。ECL13。
 弁当屋氏:OA人、ローグ3/パラディン3/テンプラー2/プラナーチャンピオン3/ディヴァインチャンピオン3、信仰:アル-アクバル。ECL14。
 Y氏:アンス-クジラ、パラディン3/不明3?/シーンレイジャー4。信仰:不明。ECL13。
 お休みその1:HFO、ECL13。えーっと、スパイクのかかった何かを使う人だったはず。
 お休みその2:ウイザード/メイジ・オブ・アーケンオーダー。ECL13。
 
 弁当屋氏だけLVが高いのは… 他の人が死んでいるときに、死体を担いでワンダリングと戦って生き残ったお陰だったと思う。
 Y氏の不明は、私が聞いていないだけ。別に隠しているわけではない。
 お休みの人はそのまんまお休み。
 
 見ての通り、3.0でかなり好き勝手にやっているレギュレーションだ。
 アンスが2人もいる時点でかなり終わっているし、残りの一人もOA人。DMの趣味の反映でOA色が強くなっているのだが、相当にキてるPC構成。
 このプレイでは最初ウイザード不在で、クレリックが1人でアーケンとディヴァインを担当していた。ドメイン選択もこのためである。
 
 このLV帯の3.0はブースト天国で、クレリックによるパーティの底上げは異常な数値になっている。
 昔の悪夢はもうお忘れかもしれないが、3.0ではメタマジックフィートの重ねがけが出来たので、能力値のブーストが大変な事になるのだ。
 とりあえず、私のクレリックは次のようにブーストされていた。 
 
☆術者LVは全て18。+4ビーズ・オブ・カルマ、+1クリエイト・マジック・タトゥ。
 
・耐久力。エンパワーx4、延長x2(54時間持続。よって正確には2日前がけ)。
・判断力。同上。ちなみに出目4で41になる。
 このPCに8LV呪文スロットは無いが、これはメタマジックロッドの延長を使っているため。アイテムやフィートの効果の適用順番は自分で決めてよいというFAQが出ている。
 これなら前日がけの数が増えるのでは? という疑問が出そうだが、今回はすっかり忘れていた。
 次からは前衛に掛けるブーストを1つずつ増やそう。
・ST。+6 スペリオルレジシタンス、延長x1。
・晩餐。ヒーローズ・フィースト。
・武器。+5グレーターマジックウエポンx2。
 ウエポン・ブレイサーは武器タレントが付与できるのでディフェンディングを付けてある。
 冷静に考えるとこのPCの最大ACは56になる。少し高い。まぁ、もっと上がりそうな気もするが…
・防具。+5マジックベストメント。武器と鎧両方に。
・エンデュアエレメンツ
 
 自分への当日がけはおおよそ次の通り。
・レジストエナジー
・プレオトクション・フロム・エレメンツ。
 あとは… 忘れた。LV分の呪文とLVラウンドの呪文はさすがに掛けていない。
 ただしLV10分の呪文は、出発前に掛けている。
 
 前衛へのブーストは次の通り。
・耐久力。エンパワーx4、延長x2(54時間持続。よって正確には2日前がけ)。
・ST。+6 スペリオルレジシタンス、延長x1。
・晩餐。ヒーローズ・フィースト。
・武器。+5グレーターマジックウエポン。
・防具。+5マジックベストメント。武器と鎧両方に。
・能力値。まだブーストされていない能力値全部に、それぞれ普通の2LVブースト。
 当日分は、多分次の通り。
・フォーチュネイトフェイト(死亡直前に割り込んでヒール)。
・レジストエナジー
・プレオトクション・フロム・エレメンツ。
・どちらか片方に、マジックサークル・アゲインイスト・イビル。
 
 今回は3名だったのでブーストが少々余った。普段は4名はいるはずなので、3LVと4LVのパールまで使って苦しいやりくりをしているはず。自分にGMWx2とかしないし。能力値全部ブーストもあり得ない。
 プレイ中にディスペルを食らった時は、13個くらい判定した気がする。
 
 では、酷いブーストの説明はこの辺にして、プレイのほうへ。
 
 おおっと。
 市販シナリオなので、一応隠しておきましょう。


 
 
 フォーミアンの住処で色々と情報を仕入れた我々は、鋼鉄城への侵攻方法で悩んでいた。
 オリジン(弁当屋氏のキャラ)は、城で作られているアーティファクトファルシアオン“ブレイド・オブ・ファイアリーマイト”にご執心のようで、何とかグッド属性にして入手できないかを延々と考えていた。残りの2人はとにかく戦いたがっていたので、それよりはマシな考察だったが。
 意味があるようで実際は実りの少ない検討会の結果は、即日制覇だった。
 どうせ城まではテレポートで送ってもらえるのだし、城は小さい。というか大き目の塔くらいのサイズだ。一気に攻めて落とせないようなら、戦力が増えない限り攻略は不可能だろう。
 
 では、とりあえず外に出てテレポートしましょうというタイミングで、何故かファイア・ジャイアントとそのペットらしいヘルハウンド(強大化済み)に囲まれる。
 ここでシーンレイジャーが叫ぶと、敵はいっせいに逃げ出してしまった。そりゃまぁ、ブーストされたロアーに、HD増加しかされていないモンスターでは耐え切れないよなぁ。
 もはやこのLVのパーティにザコは意味が無い。その事をハッキリさせるためのエンカウントだったようだ。
 
 無事に城の前に着くと、案内役のフォーミアンは連絡を待つといって帰っていった。無制限のテレポートはいいなぁ。
 
 とりあえず、門番のゴーレムらしき巨人と、例のスチールプレデター2体をどうするかだ。
 ここは無難にサイレンスを掛けて突撃。見張りに騒がせずにあっさりと片をつけた。意外な事にゴーレムは弱かった。
 
 例によってXレイのリングを使って外から城の中を透視しようとしたのだが、分厚い金属で作られているので失敗。まぁ、小さいから全部回ればいいか。
 城の中は、剣を撃つハンマーの音が建物全体に響き渡っていた。具体的には、聞き耳-2を常に受けるくらいうるさかった。
 左手の法則で回っていくと、最初の部屋の住人は11首のコールド・ヒドラとその飼い主のハーフフィーンディッシュ・クラウドジャイアントだった。
 この戦いは、さすがに高レベルシナリオだと痛感させられた。
 ドアを開けた瞬間にヒドラのブレスを受け、そのまま戦闘に突入。あとでDMから説明を受けたのだが、このヒドラは別にPCを狙っていたわけではなく、自分がコールドな生物なのにこの場所は暑く、ストレスの頂点に達していたので、ドアが開いた瞬間に誰でもいいから憂さ晴らしをしたのだそうだ。
 シナリオにそう書いてあるのでは仕方ないよね。
 …本当に仕方ないのか?
 ヒドラのブレスはそこそこのダメージだったが、続くホリッド・ウィルティングは痛かった。STで1を出した私はさすがに死にかけた。
 ローグとテンプラーを両方とっているオリジンも、11回AOとジャイアントのメレーは回避し切れなかった。クジラとジャイアントはなんだかよく分からない距離で殴り合っていて、彼は間合いに飛び込むのに苦労していたのだ。
 結局、ヒールを2回使うほどの被害を受けてこの戦闘は終了した。
 
 外から見たとおり、この城は小さかった。
 途中の部屋で拷問に会っているレリンドを助けたり(何と15LVもあるダスト・メフィットのアサシンがいた)、後ろ向きな(無気力な)打ち合わせをしているマインドフレイヤ達をスルーしたり、ヘルメットを被ったままスヤスヤ寝ているラクシャサをスルーしたりすると、もう地下に行くしか無くなったのだ。
 
 地下は、全体が工房になっていて、管理役のでかいアザーと、あとブレードリングと呼ばれるトゲトゲしいのが居るだけで、あとは請願者が一心不乱に働いていた。なんとモーゲディンまでいる。
 モーゲディンはこのシナリオの発端である 「鍛冶屋連続誘拐事件」 の被害者で、かなりの腕前の職人だ。今の作業責任者でもあるらしい。
 ブレードリングの1体が逃げるので止む無く追いかけると、なんとラスボス戦闘だった。
 どうしようもなく弱いボスのインペラゴン、なんで居るのか分からないバロール。もっと分からないトランペットアルコン(羽が黒い)、その他ザコ複数(言うほど弱くない。少なくともインペラゴンよりは強い)という面々。
 
 先手はクレリックのマス・ヘイスト。次いでアルコンはディスペル。このディスペルは弱かったがオリジンはGMWだけ落とした。つまり、誰のDRも抜けない状態だ。おいおい、ホント頼むよ。
 バロールは速攻でサモンタナーリ。バロールを呼び出した。
 誰も彼もテレポートで移動し、戦線の構築と言う言葉は意味がなくなっていた。
 混沌とした戦場を支配したのはバロールの爆発だった。バロールに唆されていたアルコンは、バロールの死亡によって中立化した。実は彼には上司に恵まれない悲しい経歴があるのだがそれは省略させてもらう。そして、インペラゴンに至ってはHP110のうち100点をバロールの爆発で受けていた。ACだけは50以上を搾り出していたのだが…
 
 結局、バロールの死亡がバランスの崩壊になり、PC側の勝利で幕を閉じた。
 このプレイの特徴でもあるのだが、実は戦闘終了後の始末の方が重要なのだ(少なくともキャラクターにとっては)。
 
 今回の要点は請願者達の処遇だ。拉致られた挙句に無理やり請願者にさせられた人たちを何とか助けなければならない。
 例によってアンハロウされているので、イビル神殿の破壊と、ハロウの施術、ついでにリーアらしく内装を劇場風に作り変え(リーアは詩や芸術を好む。吹き抜けと、地下から中央に出る構造になっていたため、円形劇場が作りやすかった。建物自体は真四角だったのだが、内部は何故か四隅を三角の物置にして丸っぽくなっていた)、助けたレリンドを招いて詩の朗読会を開いたり、寝ていたラクシャサ(実はヘルメットがアライメントチェンジで、グッドになってしまった彼は悪の城砦の中で困っていた)に管理を任せたりして、場所自体のイビル環境を無くしていった。
 その後、オリジンは自分の所属するアルアクバル教会に頼んで200人規模の儀式魔術を実行。アルアクバル本人を降臨させて力を貸してもらい“ブレイド・オブ・ファイアリーマイト”をグッド用にしてもらった。
 製作中だったこの剣は、最後にイビル汁(アーティファクトのアルティメット・イビル)を使って邪悪にする計画だったので、まだ方向性が決まっていなかったのだ。
 グッド汁(同じくアーティファクトであるピュアグッド)を用意できればわざわざこんな大規模な儀式をする必要は無かったのだが、さすがにその辺のコンビニでは買えなかったためこのようになった。
 請願者にした張本人が倒され、剣の製作という仕事がグッド寄りに終わった事で、被害者達は通常の輪廻の枠へ戻っていった。これでグッドの聖職者達(PC全員)は一安心という流れ。
 
 収支としては、オリジンは儀式魔術の開催に6万gpほど経費を払い、鋼鉄城の攻略で得た4万5千gpが一瞬で無くなり、それどころかクレリックから1万5千gpほど借りていた。
 クレリックも人事にようにしていたが、実は鋼鉄城の改装で多大な出費になっているハズ。
 
 そんな所でこのシナリオは終了。ちなみ経験値がカンストしている。