久々に

 
 
 このカテゴリ使うのも久しぶり。
 ミクシの交渉系技能の取り扱いがなかなか盛り上がってるようで、ちょっと考えてみた。
 正確には、むかし考えていた事を思い出してみた。
 
 要点は、PLの能力でPCの問題を解決してよいかどうかって事で、ダメに決まってる。
 
 上手いPLが操るキャラは、PLの能力でPCの問題を解決しているように見えるが、
それはPCの操作(行動決定)が上手いのであって、PCの能力を向上させているわけではない。
 
 PLがPCを動かし、PCはNPCに対して挟み撃ちの位置を取った。
 PCがNPCを倒しやすくなった。
 この例では、PCの能力は変わっていない。
 誰でも得られる状況修正を、決められた移動力をやり繰りして得たのだ。
 PLの華麗な弁舌で移動力が上がったワケではないし、
 PLの華麗な弁舌で命中やダメージが上がったワケではない。
 
 PLの弁舌が巧みなので、PCの交渉判定が有利になった。
 この例では、PLの能力でPCの問題解決に干渉している。
 詐欺師や手品師が、口先や手先の技術で対応したのと同じだ。
 
 PLの口先の技術で、現実世界のマスタに影響を与えて、PCのボーナスを得た。
 PLの手先の技術で、ダイス目やカードの引きを操作して、PCのボーナスを得た。
 これがイカサマじゃなくて他の何だというのだ。
 
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「誰の技術で、誰の問題に対処しているのか?」
 
 5W1Hを冷静に考えれば、イカサマな割り込みに気付くはずだ。
 いまどきの表現を使うなら、階層(レイヤー)を超えているワケだ。
 まぁ、表現変えてもイカサマはイカサマだけどね。
 
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 美しいレバー操作で、波動拳のダメージが上がるだろうか?
 熱い掛け声で、昇竜拳の命中率が変わるだろうか?
 
 上手な操作の結果、カウンターが発生してダメージが上がる事はあるだろう。
 上手な操作の結果、多弾ヒットが発生してより多く命中する事はあるだろう。
 
 だが、PLがドウコウした結果でPCの行動に修正を与えてしまったら、
それはPLがゲーム世界の内部に直接干渉をしているのだ。
 
 プレイヤーがゲーム世界に直接干渉するのは、ありえない異常事態だ。
 マスター判断とかゲームの傾向じゃなくて、やっちゃダメな事をしているのだ。
 
 もちろん、モンスター・ホラー・ショウや、マスターに賄賂を渡すd20マンチキンもあるけどね。
 
 格闘ゲームをしている最中に、PCとPC(例えば豪鬼とベガ)を戦わせるのではなく、
対面のゲーマーに殴りかかったり、プログラムに干渉するのと同じだ。
 普通はプログラムに干渉できないけど、ネタ振りっつーことよ。
 
 テーブルトークはアナログで、なおかつインタフェイスがコトバだから、
本来は侵しちゃいけない部分に平気で踏み込めるわけね。
 
 格闘ゲームで言うプログラムの書き換えが、喋れさえすれば出来てしまう。
クチさえきければどんなバカでも出来てしまう。少なくとも試せる。
 
 あとね、これを言い出すと、ヘタクソどもがびびって逆切れすんのよ。
 
 ロールプレって言えば水戸黄門の印籠みたいに無敵になれると思ってるカスどもが、
口先でゴネて甘やかせてもらえなくなっちゃうのに危機を感じて騒ぐわけ。
 マジ新弟子前って感じ。
 
 交渉にしたって、戦闘で上手く移動して挟み撃ちに持ち込むのと同じように、
手土産を持参したり、相手の嗜好や性向、ゲーム内世界の時事ネタに合わせたりすればいい。
戦闘と同じく「上手く操作できる」わけよ。
 美辞麗句だって、そうすると行動宣言すればいいわけよ。
 
※ もちろん、キャラのロールプレイに合致しているかどうかも気にして欲しいが逸れるので割愛。
 
 でも、ヘタクソどもはテーブルトークは上手い下手が無いと無根拠に信じちゃってるから、
上手い下手が関わるとなると排除に走るわけよ。
 ロールプレイは下手でも下手と評し難いから、逃げやすいのよ。
 
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 ま、とにかく、
 PLの口先で、PCがボーナスを得るのは、イカサマなわけ。
 周りが与えてしまうのも同じ。
 
 他人を、勝手にイカサマ師にしないで欲しい。
 
 
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 日曜に使うマップを書いていたら、メッチャ疲れた。
 息抜きに昔の文書書き換えてみたけど、なんだかなぁ。
むかしはこんな感じのうぜーギロンに燃えてたんだけどなぁ…