U10シニア 実射結果

 
 
 結論だけ言うと、使えなかった。
 
 だが、銃が悪いのかどうかと問われれば、分からない。
 
 
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 飛距離
 精度(集弾)
 使い勝手
 
 エアガンの性能を評価するなら、この三点だろうか。
 価格は、まぁ、問わないことにする。
 そうしないと、7000円もしないせいでU10シニアが
世界最高になってしまうからだ。
 
 では、飛距離から。
 
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 飛距離。
 なんとも曖昧なコトバだ。
 今回は、有効射程程度の意味で使っていこう。
 
 まぁ、40メートルはあるんじゃね?
 飛距離じゃなくて、有効射程で。
 
 コレだけ聞くと、なんと言うか、現役レベル。
 っていうか、かなり良いほうだ。
 
 50メートルで試さなかったのは、眼鏡とスコープを
忘れたせいで、遠すぎて着弾を確認できなかったから。
 
 有効射程40メートルで結果が「使えない」のは、
それなりに理由がある。
 それは、後述しよう。
 
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 精度(集弾)
 
 カッコで集弾とついているのは、銃の性能ってのは、
着弾が一定の範囲に収まるのが重要だからだ。
 
 例えば……
 
 10発撃って10センチの円の中に納まったとしよう。
 
 その円の位置は、重要じゃない。
 的の10点圏からズレていても、それは重要じゃない。
 
 銃の性能というのは、その円の大きさで決まるのだ。
 
 だって、10点圏からズレたら、照準を直せばいいだけでしょう?
 
 で、40メートルでの結果は……
 
 マンシルエット(ただし正面)には、たぶん、当たる。
 
 ええと、これは、使えるレベルです。
 少なくともハンドガンだとほぼムリなレベルだし。
(Mk23だと、できなくもない気がするが……)
 
 さて。
 
 飛距離でも精度でも使えるレベルの結果が出て、
それで結論が「使えない」ってのはどういうことか?
 
 最後の使い勝手で書きましょう。
 
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 使い勝手。
 
 悪くないよ。
 後ろが重い事や、マガジン(チューブマガジン)を
持ち運べない事を除けばね(注:致命的)。
 
 じゃあ、一体何が悪いのか?
 
 射撃状態が、安定しないんだ。
 
 40メートルレンジ(射場)で100発程度撃ったんだけど、
おそらくは温度と弾丸のせいで、次に撃つ弾がどう飛ぶか
分からないんだ。

 この日は、暑かったりお天気雨が降ったりする、
気温も湿度も乱高下した日だったとはいえ、
 弾道がまったく信用できないんじゃ、ハナシにならんのです。
 
 ある時は、ホップが掛かりすぎて40メートル先の
マンシルエットを飛び越えた。腹を狙ってだ。
 
 ある時は、ホップが掛からず、20メートル先の
マンシルエットの足の間に落ちた。頭を狙ってだ。
 
 そしてある時は、20メートルでも40メートルでも、
思い通りの部分に命中した。
 
 ドットサイトを使ったのだが、赤い光点そのままに
着弾したのは、大変な快感だった。
 20〜30センチ程度の金属プレートに命中し、
金属音を立てたので、勘違いではない。
 
 うん、まあ、そうなんだ。
 
 飛距離や精度のトコで書いたのは、一番いい部分「だけ」。
 
 全体としてみると、いつドコに弾が飛んでいくか分からない。
 
 それじゃあ、使い物にはならんのですよ。
 
 
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 U10はホップが掛かりすぎると聞いて、一番小さい
BB弾を買って行ったんだ。
 
 ホップってのは、要するに出っ張りによって
逆回転を与え、上昇力を生み出している。
 
 だから、小さい弾丸なら(相対的に)ホップの
掛かりが弱くなると考えたわけ。
 また、このBB弾は0.25で、一般に使用可能な
弾薬としては重いほうだ。
 
 重いほど弾道や集弾が安定するし、強いホップにも適している。
 
 その0.25グラムのBB弾でダメだと、もう手がないんだよね。
 
 いや、何でもありなら手はあって……
 
 めっちゃ重い弾を使うとかね。
 でも、それじゃ飛距離でないから。
 
 あ、あと初速も遅かった。
 
 ネットの動画では0.25で85も出てたのに、フィールドで計ったら
0.2で60も出なかったハズ。50台。
 いや、コリャねーだろ。
 
 とりあえず、分解したんでスプリング交換を検討します。
VSR用で安くて使えるのがあるらしいので、ソレを。