16 レギュってなに? 必要なの? 01

 
 
 レギュレーション。略してレギュ。
 これって、なんでしょう?
 そして、遊ぶのになんの役に立つのでしょうか?
 
 辞書的な意味では次の通りです。
 
 regulation(レギュレーション)
 
「名詞」 :規則、規定、条例、規制、統制、調整
「形容詞」:規則の、規定どおりの、通例の
 
 TVなどで見聞きするレギュレーションだと、総合格闘技でしょうか?
 
・寝技を禁止するレギュレーション。
・ヒジやヒザを禁止するレギュレーション。
 
 こういった感じになります。
 
 例えばキックと関節技を規制するレギュで試合を開催したら、参加選手はボクサー系ばかりになるでしょう。
 しかし、こんなに規制してしまったら、もはや総合とは言いがたいですよね?
 
 難しく考えないでください。
 
「今回はこんな感じでやりますよ〜」
 
“こんな”の中身を見て、
 内容が気に入ったら参加して、
 内容が気に入らなかったら参加しない。
 
 レギュってのは“こんな”の部分なんです。
 
 今回の How to は、テーブルトークでのレギュについてです。
 
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 横文字を使うと分かりにくいかもしれませんが、ようするに規定です。
 
 実際、3.5でレギュを書くとしたら、何をどのくらい書けばよいのでしょうか?
 
 そして、
・本当に必要で、
・プレイの役に立つものでしょうか?
 
 まず、レギュに書く要素を挙げて、
 次に、その必要性を確認します。
 
 ただ、具体的なことをアレコレやる前に、根本的なことを確認しますね。
 
 レギュは、やりすぎると逆効果になるのです。

 上で挙げた格闘技の例のように、総合格闘技のはずがただのボクシングになったり、逆にレスリングになったりです。
 
 ですが、レギュが何も無ければトラブルが起きます。

 格闘技の例なら、死傷率が高くなりすぎます。
 
 レギュレーションは、
 
・少なくともD&D3.5を遊ぶ上では、必要なものであり、
 
・上手に考えて書くことで、適した参加者が来ますし、
 
・誤った書き方をすれば、
 参加者が来なかったり、
 失敗プレイの元になります。

 
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 書くべきこと。
 
・参加人数
・レベル、能力値決定方法、所持金決定方法
・ルールの使用範囲
・イビル禁止などの「止めて欲しい事」
 
 書いてあった方が良いこと。
 
・シティかダンジョンかなど、シナリオの傾向
・シリアスかコメディかなど、マスタリングの傾向
・グッド推奨などの「して欲しい事」
 
 
 大雑把に、このくらいです。
 人によって増減するでしょう。
 
 さて。
 
 普段なら上記のそれぞれに対して詳細をつけていくのですが…
 
 面倒なんで、そもそもの仕組みというか、リクツを説明して終わらせます。
 
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 上記の項目は、その内容の組み合わせで、良くも悪くも結果が変わります。
 
 テーブルトークは準備に手間がかかるゲームです。
 中でもD&Dは特に手間がかかります。
 
 例えば「サプリ全部あり」「レベル高め」のプレイで、
「ルール軽視」の「コメディ」をプレイするとしたら、
どうなるでしょうか?
 
 安くないサプリを(一冊6000円の本を10冊以上)購入し、
 薄くないサプリを(一冊200P前後の本を10冊以上)分析し、
 他のメンバーと協議して役割分担を決め、
 短くない時間を使ってキャラメイクする。
 
 学生には分かりにくいかもしれませんが、社会人にとって時間は非常に貴重な財産です。
 
 お金も時間も貴重なのに、その財産を両方とも沢山つぎ込んで、その結果でプレイする際に、
「ルール軽視」や「コメディ」の一言で準備の意味をなくされたら、楽しいでしょうか?
 
 つまらないし、徒労です。
 分かる人なら、最初から参加しません。
 
 別に、社会人にとっての時間じゃなくても、他にも同じようなことはあります。キャラクタに対する思い入れとかね。
 
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 とまぁ、これは上の総合格闘の例で挙げた「総合なのにボクシングになっちゃう」みたいなパターンです。
 レギュの項目がかみ合わず、ゲームがガタガタになる例です。
 
 ルールを「全部あり」にして
 レベルを「1(初期)」にするのも、
 同じようなミスに繋がりますね。
 
 この場合、受け皿(= 1レベル)が小さすぎて、中身(ルール全部あり)が乗り切らないから、無駄になるわけです。
 長期プレイの最初なら、それはそれで構わない (仕方ない) んですけどね。
 
 
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 今回はここまでにしましょう。
 
 この話はD&D3.5に限らず、サプリの多いシステム、例えばARAなどでも言えることです。
 
 次回は、D&D3.5で具体的な部分を掘り下げます。