ネギま! に見る、シナリオとキャラ設定の相互作用
えっと、いつだったかも言ったけど、ネギま! って萌え系パンチラで偽装した、かなりヘビーでシリアスな話しなんだよね。
テーブルトークでさ、まずシナリオがあるじゃない?
ネギま! だと、魔法世界の消失、つまり古典ファンタジーの名作、『魔法の国が消えていく』なんだよね。
解決方法こそ、火星のテラフォーミングっていうSF手法だけど。
※ ちなみに三部作で、続巻は『魔法の国が甦る』『魔法の国よ永遠なれ』
で、シナリオに乗せるキャラ、つまりネギは、復讐者に近い。
これは萌え系パンチラ漫画には似合わないほど、重い。
えーっと、さ。
例えば動画にした「アンバー家の館」ってあるよね。
あれは脱出シナリオだけど、PCの心意気次第で、救出シナリオに変えられる。
だけど、呪いの発端の事件自体をなくす事はできない。
事件そのものは消せないけど、それに対し、PCがどう対応するかはPLの自由だ。
自由と言うと「好き勝手」と混同するバカが多いから言葉を選ぶと、PLに選ぶ権利が与えられている。
テーブルトークのPCは、戦略 / 戦術目標だけでなく、個人的な勝利目標を持つことができる。
これが、ほかのゲームとの大きな違いと言えるだろう。
ネギの場合、3つ。
・父のように「立派な魔法使い」となる
・父を探す
・村を襲った敵に復讐する。
9番目の呪文はコレの専用呪文、他の用途は無い。
ネギは設定的に天才少年ですが、復讐に狂った矛先をとりあえず勉強に向けて誤魔化していた描写があります。
そう、彼個人の視点では、彼の人生は復讐と言うシナリオの最中なんです。
はてさて。
ネギま! 本編、テーブルトークでいうシナリオでは、魔法世界の消失という大事件がありましたが、ここでネギはどう振る舞ったか?
結果から言えば、仇に手を下さず、襲撃の背景を知って復讐を止め、シナリオの解決に殉じました。
比ゆ的な表現ではなく、今週号の時点では本当に死にました。
※ アスナがタイムマシンで戻るから、無かったことになるだろうケドね。
えっと、魔法の国が消失しちゃうのは、別にネギのせいじゃないんだよね。
関わりって精々「両親が止めようとしてた」くらいで、防ぐ義理は無い。
でも、事件の背景を知って、大勢の人を救うために復讐より優先して、シナリオに対応した。
ネギは、自分視点の「復讐劇」を捨て、誰かを救う視点の「対・災害」に命を懸けた。
彼は、シナリオと相互作用した、と言えるだろう。
困ったチャンたちのように、自分の都合だけを押し通さなかった。
ご都合主義で両方解決、でもなかった。
多くのD&Dゲーマーは、シナリオを解決する視点に立っているだろう。
俺もソーだけど、個人目標は「ひとまず置いて」、「シナリオ解決」を優先。
いや、そもそも個人目標を持っているだろうか?
個人目標がなく、シナリオ目標の達成だけをもとめるなら、それはテーブルトークだろうか?
食べ歩きとか、どーでもいい個人目標が悪いとは言わないが、それこそどーでもいい。
シナリオブレイクでもなく、シナリオ盲従でもないプレイ。
いったい、どーすりゃいいのかね?
やっぱkrkrさんみたいにガエルと結婚( or GET)すりゃいいのかな。
ご都合主義じゃない、両方の解決を目指すのが、正解?
う〜〜ん、脳内がグチャグチャになってきたので、止め。