エナジー・エブ呪文

 
 呪文大辞典でネガティブエナジー関係を調べていたら面白い呪文を見つけた。
 
 術者レベルラウンド持続し、毎ラウンド1LVずつ、負のレベルを与える。
 レベルがゼロになったら対象は死ぬ。
 
 この呪文を使って男塾を再現してみよう。
 
 得奈示威・衛部(エナジイ・エブ)
 
 被害者のレベルに等しいラウンドで絶命に至る遅効性のネガティブエナジーを遠隔接触で打ちこみ、解毒剤入りのポーションを自らの頭上に置いた状態で闘いに臨む。
 ポーションが地面に落ちれば助かる術を失うので、相手は迂闊に攻撃を仕掛けられない。
 
「おおっと〜。おれを攻撃していいのか〜?
 ポーションの中身がこぼれてしまうぞぉ〜〜?」
 
 これぞ悪名高き
『不被報死頭盃(むくわれずのショウタオペイ)』である。
 
 グリースの上で攻撃を受ければ〈平衡感覚〉の判定を要求されることは懸命な読者諸賢には明白なことだが、それを悪用した実に悪辣な戦闘方法である。
 古来HFOが万難を排して〈平衡感覚〉を5ランク取ってきたのは、この『不被報死頭盃』を習得するためであったことは言うまでもない。
 
 涅飢悌撫 得奈示威 大全
 第一章『死んだら助かった?!』 より抜粋