3/25分を書きたいのだが、前回分をお休みしているので、まずは3/18分から書こう。
 
 とりあえず、このプレイの前回開催は2/13です。
 参加メンバは2/13を参照。今回はクジラ氏がお休みで、入れ替わりにHFO氏(PC名ストーン)が参戦。LVを少々調整している。
 LVアップが早すぎて、PLの誰もがキャラクタの把握がちゃんとできない状況。
 いやー、人数少ないからねー。
 
 市販シナリオ(3.0コア連作)なので、続きは隠しますね。
 
 
 
 
 タイミングが思い出せない、浮いたイベントなので最初に書いておくが、出席率の関係でLV差が付いたストーンのLVアップのために、アイミックスご一行様と戦闘している。
 有名人な我がパーティに、アイコニックパーティがヘルプを出してきたと言う設定。そらまー、アイコニックたちじゃぁ、アイミックスには勝てないよなぁ。
 
 
 PC一同は、鋼鉄城事件の事後処理を済ませ、ようやく一息ついていた。
 アーティファクトを入手したり、円形劇場を作ったり、予算会議をしたりして、PLもPCも疲れていたわけだ。
 彼らの定宿というか、現在位置は、DMの趣味が多々反映された空中移動邸宅(SHBG参照)で、管理者というか、製作者というか、とにかくスペルウイーバーと一緒に寝泊りしている。
 
 とにかく寛いでいたのだが、突如、リビングに奇妙な生物がテレポートアウトしてきた。
 スクライに気付いたので1R分の呪文準備はしたのだが、その他は平日モードの事前準備呪文しかかけていない面々なので、正直ガチバトルはつらい。
 
 そして現れたのは、これまたDMの趣味が反映された謎クリーチャーだ。
 かの有名な「マリリス+キュトン」ではなく、「5ヘッドOAナーガ+キュトン」だ。もはや何がなんだか分からない。
 
 彼女(マリリスでもないのに律儀に女性だった)はオリジンに気絶ダメージのフルアタックをかまし、当然のように全弾命中させて帰っていった。っていうか、命中がどれもこれも60前後行ってるわけですよ。
 
 このシーンはDM/PLレベルで事前の根回しが色々あり、PC誘拐は折込済みだった。
 DMとしても、アンス・コウモリやアンス・クジラを「人間のドルイドの子孫」とは言えず、プレイ暦の浅いPLのPCを無理やり誘拐するわけにも行かず、選択肢の無い決定だった。
 
 いきなり仲間を誘拐された一同(とか言いつつ二名)は、これ以上無いくらい独特なデヴィル(?)に関して情報収集すべく行動を開始した。
 
 一般的な情報収集として、GHシティでバードの演奏を聞きに行ったり、コミューンしてディヴィネーションしてを繰り返したりしたのだが、途中で奇妙な人物があらわれた。
 ヌルンと名乗るこの人物は、大物上司の命令で先のデヴィル(個人名カシザール)を追っていて、とにかくカシザールの邪魔をしたいのだそうだ。
 上司に付いては言えないということだったが、全くウソをついていない上にイビルでも無いようなので、とりあえず情報交換程度のお付き合いからはじめる事に。
 
 この情報収集の過程で、弁当屋氏の代理PCと接触し、行動を共にしている。
(トラブルこそ無かったが、かなり手間を食ったやり取りをした)。
 彼はハイロニアスのパラディンで、強烈な交渉能力によって幼女を特別な乗騎にしている(ハーフセレスチャル・ジュブナイル・ゴールドドラゴン。激烈に強い)。
 時系列的には、ヌルンと会ってから、次に情報交換のために会うまでの間で知り合った。
 
 また、ギルバット(クレリック)は8LVパーティーに頼まれて呪文サーヴィスを行ったのだが、これも情報を得るきっかけとなった。病気の子供が生まれる事件が全世界的に発生しているらしい。
 
※ この時点でPCパーティはGHシティでもかなり上位のLVに達しており、(今まさに)自分達がバードに質問したりクレリックに生き返らせてもらったりしているのと同じように、助力を乞われる事がある。
 
 
 第一回情報収集フェイズ終了までに分かった事をまとめると、大雑把にこうだ。
 
・カシザールのテレポートは、ミラクルかウイッシュを併用してきた。
 それなりの防御を施してある上に、移動中の空中の一点に正確に来るにはこのくらいの手間が必要らしい。つまり、カシザールかあるいはその背後には17LV級の敵が居る事になる。
 
・カシザールは結構不幸な人生を歩んでたらしい。前までフリーの傭兵だったが最近は専属契約しているようだ。契約相手は不明。
 
・ヌルンはイビルでもなく、少なくとも現状で我々に好意的かつ協力的。状況が変わるまでは信用できそう。
 
・オリジンはインプリズンされている。ニロンドの海沿いの倉庫の地下。妙に具体的にわかったものだなぁ。近いうちに何かに使われて殺されるらしい。
 実はこの情報をPLが2人とも勘違いしていて、しばらくは殺されないと思い込んでいた。インプリズンするくらいだから、絶対殺したくない事情があると考えてしまったのだ。
 
・病気の子供が生まれる事件は、いま関わっている件と関係が有るらしい。
 オリジンはしばらく大丈夫だと誤解したPL二名は、最初この事件をメインに解決しようとしてしまった。ちなみに質問してきた8LVパーティの手には負えないという冷たいお返事だった。
 
・今関わっているこの事件でコミューンしたりディヴィネーションしたりしていたのだが、どうにもノイズが混ざる。これを突き詰めた結果、ダイエティ(神格)クラスが妨害を仕掛けてきている。
 特定の質問は返事を変化させられるらしい。
 
・ダイエティは、この件の一部に関われないらしい。信者のクレリックを動かすのも何か支障があるようだ。ギルバットは誘拐された仲間の奪還の線で絡んでいるので辛うじてOKらしい。
 質疑応答に妨害がかかっているので、一部というのがどこまでなのか、判別がつけられない状態。
 
 
 とりあえずここまでと言う事になった。
 普段は神のパワーで正確な情報を入手できているのだが、これが妨害されるとなると正直厳しい。
 ヌルンと再会するタイミングがきたので、質問大会はここまでにして、ヌルンからの新情報に期待する事に。
 
 ヌルンがもう一歩踏み込んだ話をしてくれて、彼の話から、オリジンがディドという大昔のドルイドの子孫である事が判明。
 ディドはアシャーダロンを相打ちで倒した人物で、アシャーダロンが復活するにはディドの子孫を生贄にする必要があると。
 
 しかし、ここまでのシナリオで何度もアシャーダロンの痕跡を見かけている我々としては、逆にこれが信じられなかった。
 なにせ、アシャーダロンの心臓を転用してる「夜牙塔」の祭壇や、その他、アシャーダロンがダシにされていいように使い倒されてる現場を見てきているからだ。しかもそれらを再利用できないように破壊して回ってきた当人でもある。
 昆布やカツオブシみたいに搾り尽くされて、しかもゴミ箱行きまでされたやつが、自力で復活すると言われても、はいそうですかとは納得しがたい。
 
 しかし、それはともかくこの段階でPLの誤解が解けた。オリジンは近いうちに殺される予定だ(ディドの子孫だから)。
 とにかく救出しようって事で急ぎテレポートしてインプリズンの宝石を掘り返す事に。
 
 この救出作戦前にも質問大会が開かれ、この時点で、妨害される質問とそうでない質問の区別がやや明確になった。
 ヌルンはかなり腕利きのスパイらしく、達成値40クラスのバード知識でも出てこないカシザールの立ち回り先を掴んでいて、かなり情報収集の役に立った。
 準備万端整えてテレポートし、でかいダメージのやり取りはあったが、とにかく救出作戦は成功。フリーダムの術者LVチェックも成功して無事にオリジン復活。
 カシザールは分身を残してテレポートして去り、その際に自分の研究室を爆破したのだが、なぜか日記が燃えずに残っており、パーティはこれも情報源に加えた。
 
 復活したのは良いのだが、オリジンの持っている剣のパワーにはトゥルーシーイングがあり(伊達にアーティファクトじゃないよなー)、ヌルン氏の正体が明らかになってしまう。なんと白スラードだ。
 スラードはイビルに雇われるのが風習になっている種族で、本人達は中立だが、性質としては非常にイビルよりだ。ちなみに白スラードはエピックレベルハンドブックに記載されている。つまり激烈強い。そりゃカシザールも見ただけで逃げるさ。
 
 問い詰めると、彼は踏み込んだ情報を与えてくれて、その上で協力体制を続けないかと申し出てきた。一見、筋を通す正しい態度だが、彼の上司が問題だった。
 
 なんとデモゴーゴン(アークデーモンの中でも最強の一人)の片割れ、ヘドラディアなのだ。どっちの頭がヘドラディアでアーメウルなのかは分からないが、とにかく片方だ。
 そしてカシザールはもう片方のアーメウルの部下になっている。そりゃまー、仲悪いだろなー。
 デモゴーゴンはおかしい状態の人で、左右の頭部が対立している。同一人物であるにも関わらず、片方は独立したがり、片方は一人になりたくないのだ(感情論ではなくパワーの弱体化を避けたい)。
 
 ヌルンはグッド勢を説得するのに新たな要素として「宇宙が小さくなる」という説明を持ち出した。
 ヘドラディアの言い分としては、デモゴーゴンが分割される(独立に成功する)のはともかく、この状態で相方(アーメウル)が死ぬと、通常の死亡とちがってイビル勢力が本当に小さくなってしまい、宇宙的な善悪のバランスが崩れ、結果「宇宙が小さくなる」というのだ。
 
※ アークデーモンは、表面的には代替わりなどが起こるが、根本的には居なくならない。GM美神のアシュタロス的「魂の牢獄」状態にある。
 とDMが設定した。
 シナリオにもD&D宇宙観にも、このシナリオが示す状況を裏付ける記述が無いためだ。
 シナリオの根幹なのだからシナリオ / オフィシャルで保障して欲しい。
 
 ヘドラディアはこの「魂の牢獄」システムが狂う事を避けたいらしい。もちろん、分割しようがしまいが、アーメウルと同時にヘドラディアも死ねば「魂の牢獄」は継続されトラブルは起こらないが、それはそれで困るらしい。
 
 グッドクレリックのギルバットは無難な見解を示すが、これにはDMが困った。
「広いけどイビルが多い宇宙に住むより、狭くてもイビルが少ない宇宙に住みたい」
 
 なにせ原理的な部分の説明がシナリオにもワールド資料にも無いので、無難な意見に反論が出来ないのだ。
 これは3/18のプレイでは結論が出ず、3/25のプレイで「初期化を経て小さく再作成される」という案が出された。
 現状の宇宙が破壊されるというデメリットは「多少の事」ではないので、ギルバットも自説を引き下げた。
 これに賛成するのはタリズダン信者とプッチ神父くらいなものだ。
 
※ タリズダン信者は「自分を含めて全てを破壊する」という原理で活動している。破壊後にタリズダンが復活してくれると思っているのだ。ちなみに例外なく狂気に陥っている(ゲームシステム的に正気度を失っている)。
 この迷惑な教義のせいで、GH世界では「タリズダン信者は殺しても無罪」という世界共通の法律が制定されている。
 
 現状でヘドラディアが想定する未来は次の4通り。
1:アーメウルの独立失敗。今までどおりで問題なし。
2:アーメウルの独立成功。しかも順調に力をつけて、今までどおりになって問題なし。
3:アーメウルの独立成功。しかし力をつける前に死亡して、宇宙が縮小して再構築。みんな死ぬ。
4:アーメウルの独立成功。しかし力をつける前に死亡して、つじつま合わせに自分が死んで対応。
 
 ヘドラディアの希望は1だ。普段はともかく、この件に関しては波風を立てたくないらしい。
 本来は過激派の彼が保守派になるだけの何かがあるのだろうか?
 
 思惑はどうあれ、ヘドラディアは1の状況に近づけるべく部下のヌルンを派遣している。
 結果、ヌルンはカシザールを妨害するし、PCに協力している。
 
 ここで問題なのは、協力者には誠実なヌルンの扱いだ。彼は中立だし、彼の行動の成功は、大惨事を防ぐワケだよね。
 これは一般的に善行だ。しかし、だからと言って協調できるだろうか?
 
 ストーンはTNなので、味方でありさえすればヌルンの上司を気にしない。
 しかしオリジンはパラディンかつディヴァインチャンピオンでもある。
 ギルバットもグッドのクレリックだ。いかに「結果よければ過程は大目に見る」CGとはいえ、最強のアークデーモンと協調はできない。
 
 結局、グッド勢はヘドラディアの行動が(表面的には)宇宙の崩壊を防ぐためとは言えさすがに譲れないとして別れる事にした。
 イビルとて、降りかかる火の粉を避けるのはグッドと変わらない。大災害を前にしては善悪の別なく協力すべきだが、それを通せないのがグッドの弱さであり、イビルの強さだろう。
 
 
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 記述に色々と食い違いや順番の入れ違い等があると思うが、とりあえず3/18のプレイはこのような内容だった。
 
 腕利きのスパイどころか、実力的にもパーティに匹敵する強者だったヌルン。
 実力の割りに、なぜか撤退戦術を続けるカシザール。
 
 3/18終了時点で、この事件に関わっている勢力と、その状況をまとめておこう。
 
1:ヘドラディア。なぜか保守派になっている孤独が嫌いなアークデーモン。実働部隊はヌルン。
2:アーメウル。独立したい年頃のアークデーモン。実働部隊はカシザール+デーモン。
3:PC一同。
4:アシャーダロン。利用されているだけで、ラスボス候補だった頃の威厳はもうない。
 
 状況はとりあえず分かったが、不明点がある。
 
・アーメウルは、他の神が信者と交信するのを邪魔できるほど強いのか?
 そしてヘドラディアは隣でそんな事をしているのを見過ごしているのか?
 
・アシャーダロンは、本当に自分で復活できるのか?
 そもそも意識があるのかどうかも怪しい。
 
・魂の無い子供が生まれる事件って、どう関係してるの?
「誕生の禁令」って言葉が浮いてしまって関わりが見えない。
 
 
 予想以上に長くなったので今回はここまで。
 3/25のプレイもこのくらいの長い文章になると思われます。